サボテンにハマり始めて最初にわく疑問….「多肉植物とサボテンってなぜ名称をわけるのか、同じではないのか….?」
わかっているようでわかっていない…そんなモヤモヤを解消するために調べてみました!
多肉植物とは…?
まず前提として多肉植物とは俗称です!なので、サボテン科というような分類学上でカテゴリーされたものではないのです!ではいったい、多肉植物とはいったいどんなものなのでしょうか?

的確に書いてある本がありましたのでご紹介します!
Succulent は「肉厚の」または「多汁質の」という意味のラテン語 Succulentus に由来する言葉で、ここで言う多肉植物とは、乾燥が長期にわたる環境下で生命を維持するために、根、茎、葉といった植物体の各器官を水分貯留が可能となるように形態的に進化させた植物を指す。
多肉植物全集 All about succulents
ー中略ー



大雑把にいうと、過酷な環境を生き抜くために、水を貯めるタンクがある植物のことですね。なのでこの水を貯めるタンクを持った植物を、俗称として多肉植物と呼ぶんですね!
サボテン・多肉植物と分けるのはなぜ?



上記の定義からすると、サボテンも立派な多肉植物の仲間です!



じゃあなぜ、サボテン・多肉植物ってわけるの?
サボテン・多肉植物と表現する時の、意味する多肉植物とは、トウダイグサ科(ユーフォルビア属)・キジカクシ科(アガベ属)含め50科・約1,000種にわたる大きなグループのことです。これに対してサボテン(サボテン科)は、1科・3,000種以上といわれてるさらに大きなグループなので、便宜的にサボテン・多肉植物と言っているのです!



サボテン・多肉植物と区切ると違和感ありますが、「サボテンとその他の多肉植物」とすれば、なんとなくスッとくるんではないでしょうか。。
全科、全属・種ではないですが図と写真を用意しまいた。一般的に多肉植物と言われるグループが青色、サボテンがサーモン色で色分けされています。



図を見ると、サボテン科のところからたくさん枝分かれしています。
1つの科に対してこれだけたくさん属している種がいることがわかると思います。
サボテンとその他多肉植物の違い。
サボテンであるという決め手は、棘座(アーレオーレ)があるかないかで判断します。
刺座とは、棘が生じる部分です。
サボテンと見間違えてしまう多肉植物の代表格トウダイグサ科の「ホリダや花キリン」刺座の部分に注目してみてみましょう!


矢印が指しているところが、刺座。
棘の付け根にある、毛の座布団みたいになっているところ。


こちらはトウダイグサ科。サボテンではない。矢印のところに刺座(毛の座布団みたいなやつ)はない。



その他多肉植物と言われるグループのトゲのように見えている部分は、表皮が変形して生じたものであり、サボテンのトゲとは性質が違うのです!




まとめ
- 多肉植物とは俗称であり、学名などのような分類学上の言葉ではない。
過酷な環境を生き抜くために水を貯蔵できるよう進化した植物を、一般的に多肉植物と読んでいるだけ。 - ぐるっとまとめてしまうと、膨大な数になるので一般的に表現する場合には、「サボテンとその他多肉植物」のようにわけていわれるようになった。
- サボテンの最大の特徴は刺座。その他多肉植物のグループには刺座がない。
はい!今回はここまでです。。。上記3点が今回はっきりしたことでした!
一番は育てることの楽しみだと思いますが、モヤモヤしたわからないことをちょっとずつ解決して更に楽しんでいけたらいいなと思います!
読んで頂きありがとうございました!
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