我が家の植物紹介【トウダイグサ科編】
horridaが属する、トウダイグサ科・トウダイグサ属は少なくとも2000種いるといわれ、このうち多肉植物とみなされるほどの、水分を蓄えることに長けている種が、500種~600種ほどいます。
ユーフォルビア属の中には、庭の雑草のように生えているものから、サボテン科とは無関係でありながら類似性をを持っている種までも多岐にわたります。そんな沢山の魅力を持ったトウダイグサ属のなかから、今回はユーフォルビア・ホリダのご紹介です。
Euphorbia horrida【ユーフォルビア・ホリダ】


原産国:南アフリカ 花:黄緑
種小名” horrida “は「棘だらけの」という意味のラテン語「horribus」に由来しています。しかし、ホリダの”棘”と言われる部分は棘ではなく花柄(かへい)※1と呼ばれるものです。
ホリダに似ている種としてユーフォルビア・ポリゴナがいます。ホリダはポリゴナより肌がゴツゴツしている特徴があり、花の色が黄緑です。一方、ポリゴナは肌がホリダより平坦で、花の色(偽花弁)はクリムソン色です。(個人的には正直あんまり見分けはつきません。)
ホリダは雌雄異株(しゆういしゅ)のため、雄花を咲かせる株、雌花を咲かせる株がいます。

※1花柄(かへい)…花(花序、受精後は果実)を支える茎のこと。
基本環境
光:◎ 風:◎ 耐寒性:強い 土:排水性のいい土
光:太陽光は大好きなホリダですが、環境によっては夏(梅雨明け以降)は、少し遮光をしてあげた方が日焼けによる体力消耗を避けられます。
風:風通しの良いところで気持ちよく育ちます。また、室内においては、サーキュレーターで空気の循環をしたほうが機嫌良く過ごしてくれます。
耐寒性:寒さには強いです。株の成長度、水やりの頻度、地域にもよりますが、霜が降りても生き残るホリダもいます。
ある程度寒さに当てた方が次の年の花咲はとても良いです。
ですが無理はせず、5℃下回るようであれば室内に取り込んだ方が安全です。(だいたい3℃以下で霜が降ります。)
土・水:排水性のよい土であれば機嫌良いです。子株の頃は多少水が多くても根腐れは起こしにくいですが、株が大きくなってくるほど水分を溜め込む力が強くなってくるので、水やりには注意が必要です。また水やりは、光(日照時間)・風・土の排水性(栽培環境)、この三つのバランスで決まってきますので一概に、〇〇日で水やりと言うことできません。

自分の栽培環境を知り試行錯誤することが、水やり上達の秘訣だとおもいます!
ROCK PLANTSも日々試行錯誤してます!
ユーフォルビア・ホリダの成長記録



我が家にいるホリダの紹介をしたいと思います!
一番長くいるのが今からご紹介するE.horridaです。




んーーいいかたちですね!トゲ(棘ではないけど…ここではトゲにします!)も太くて!写真ではわかりにくいですが、ゼブラもしっかりでています!一目惚れして購入しました!


急にとびましたね!
花がね、ユーフォルビアの花いいですねー!
自分は花苦手なんですが、ユーフォルビアの花は結構好きですね、ゴツさとの共存がたまらんです!
お気づきの方もいらっしやるとは思いますが…そうなんです!成長してません!もちろん、ちょっとは成長してます。だけども3年前より痩せているし、色も褪せてるんですね…でも野生感あって嫌ではないんです!
実は、購入した当時ホリダはサボテンと思ってました!とんだ勘違い野郎です…笑
そして、サボテンのこともよく理解してませんでした…。
どう育てたかというと…
- 水やりむちゃむちゃ辛め!
- 夏なんて関係ないよ!なんだろうが直射日光!
- 冬 霜が降りても雪がふっても屋外で放置….土が凍ってたときもあったなぁ…。
よく頑張ってくれたとおもいます!だいぶ前のことなので記憶があやふやですが、❸の土が凍っていた時はさすがにやばいかなって思ったんですが、その年の花咲きが一番良かったですね。たぶん、寒さに耐えれる株の大きさと完全断水で耐えてくれたのだと思います。
確か水はやっていなかったと記憶してます。。雪と凍った土からの水分でやりくりしてくれたんでしょう…。
今は逆に凍害が怖くてそんな事できないですが。




そしてこちらが今現在(約7年後)のホリダです!木質化が進んでます….。
そりゃそーですよね!あんだけいじめぬいたんですもん….決して愛情がないわけではないんです!
やっぱり長く一緒にいるし木質化含めむちゃくちゃ好き!なので今は療養中というか….とにかくむちゃはしていないのです!今後も長く一緒にいたいと思います!
余談なんですが、木質化について皆さんどう思われますか?
自分は、一時期、木質化にはまり無理矢理木質化を試みました!上記のホリダもその被害にあってこの有様なんですが….。
今思うところは、木質化は年月を積み重ねた成長の証!なのに短期間でわざとやるんはよくないなぁー(自分のことです…)植物には確実に負担がかかりますしね。
木質化については、”園芸において木質化は、栽培環境がよくないから木質化するんだ”というのを聞いたこともあるし、木質化は”趣(おもむき)”と捉える場合もありますよね、結局は育てる側の受け取り方次第かなとも思いますが…。
自分は完全に前者だったので、無理は良くないと今は自重しているところです。機会があればどこかでは詳しく書きたいと考えてます!
他のホリダ達



ホリダに限ったことではありませんが、いろんなタイプがいるから、楽しめますよね。ゼブラの部分だけとっても一株一株個性があるというか….コレクションせいがあると思います!個性が違っていてついつい我が家に引き入れてしまいます。ここでは、
他のホリダ達もご紹介します!
Euphorbia horrida monst【ユーフォルビア・ホリダ・モンスト】(monstrosae:モンストローサ(石化))




形が点でバラバラですね…育ってくれてるのかよくわからない奴….水欲しがっているかもいまいちわからないので結構放置気味です。水も好き勝手にやっているのでそのせいか今はあまりキレイでないですね。徒長気味かもしれません!!徐々に光に当てていこうと思います!
(monstrosae:モンストローサ(石化))…成長点が不規則に分裂して、ゴツゴツした岩のように成長することをモンストローサ(石化)と呼びます。
Euphorbia horrida 【ユーフォルビア・ホリダ 和名:ゲンコツホリダ】




ゲンコツホリダ!カッコいいですよね!
2021.04月に我が家にきたので日は浅いですが、元気よく成長してます。株が小さいとゆうこともあって水は3~4日おきぐらいにジャバジャバあげてます(6月現在。天気にもよる)。
ホリダとして購入したけど…
Euphorbia horrida【ユーフォルビア・ホリダ】※ホリダとして購入。




他家受粉(雌雄異株のため)がしたくて、購入したホリダ。
写真を撮ってる時に気づいたんですが…「花、赤くないかな?」。
ホリダの花って黄緑なんです…気づくの遅すぎですよね!
もしかしたら、ポリゴナなのかもしれません。ポリゴナとの掛け合わせってパターンもあるかもしれませんね。
今のところは謎なのでわかり次第追記します!
今回はホリダの育て方と、我が家のホリダ紹介でした!
〔参考文献:Fred Dortort 著「Succulent Plants of the World」/パワポン・スパナンタナーノン、チャニン・トーラット、ピッチャヤ・ワッチャジッタパン著「多肉植物全集」〕
読んで頂きありがとうございました!
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